土目録地図01 六代官支配

 田辺藩は村方を六つに分けてそれぞれ代官に管轄させた。代官支配の成立は元禄年間と推定されている。

 地図を見ると、由良川流域の村々は左岸と右岸で分割されて二つの代官支配(川口西と川口東)となっている。志楽代官は、朝来と志楽の谷あいに上安村と枝村の天台が飛び地となって加わっている。大浦代官は河辺谷と大浦半島に現在の中舞鶴が加わる。田辺城から大浦半島へは陸路よりも舟での行き来が普通だったのだろう。池ノ内代官は池内谷と与保呂谷と現在の東舞鶴市街地を、中筋代官は田辺城下の近村と真倉、城屋、白杉方面を管轄している。江戸時代と現在の人々の地理認識の違いが興味深い。

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