土目録地図22 小物成のうち木売役米(石)

 木売役米は「解説」によると「町屋への燃料薪出荷に対する課税」である。

 化石燃料がなかった江戸時代、薪は現代の電気、ガス、石油に匹敵する重要性をもっていた。山林に恵まれた村々のなかでも、薪の大量消費地である城下町の近村、舟で輸送ができる大浦半島の村々、由良川上流の村々が城下町に薪を持ち込んでいたことが想像できる。

 由良川でも中下流域では木売役米を課されていないが、薪を大量に必要とする由良・神崎の製塩に回されていたのかもしれない。

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