運上は銀納の税目と現物納の税目に分かれる。家運上は銀納である。
成生村(銀239匁)、野原村(銀150匁)、田井村(銀125.5匁)と、大浦3ヶ村が上位を占め、行永村(銀112.5匁)が続く。
「解説」では、京極時代の正保3年(1646)に役家を設定し、夏間村と小俣村をのぞく全領村から1軒につき銀1.5匁ずつ課すことになったもので、役家とは正保3年の本百姓の数と考えられるものの、なお検討を要するとしている。
たしかに、役家を正保3年の本百姓の軒数とするならば、竈役米と同様、村高との相関関係が見えず、また漁業を主とする大浦3ヶ村で役家が多いなど、不自然さは拭えない。