「丹哥府志」は宮津藩士小林玄章により、宝暦13年(1763)から編纂開始され、子の之保、孫の之原にわたり天保12年(1841)にまとめられた丹後国全体の地誌である。挿絵は藩抱えの絵師佐藤正持の筆といわれている。与謝・竹野・丹波・熊野・加佐各郡の順に記され、岩や島などの地形、人物・寺社・城墟の歴史や伝説を紹介している。加佐郡は8、9巻にあたり、8巻に大内の庄田辺からはじまり、志楽の庄、9巻に朝來谷、河邊谷、大浦の庄、大川の庄、河守の庄と続く。
参考:「文献解題」『日本歴史地名大系』京都府、平凡社、ジャパンナレッジ版
出典:木下微風編『丹後郷土史料集』1(昭和8、竜灯社出版部)、国立国会図書館所蔵、 info:ndljp/pid/1256318