いけしもじょう(別名 高壷城)
・舞鶴市字池内下小字大迫他
・遺構---曲輪、堀切、竪堀、畝状空堀群 ・占地---尾根
・標高---205m ・比高---170m ・遺跡地図番号---235
この城は、池内川の上流と下流に展望の利く場所に位置し、池内地区の中心的な城館である。
城館は南から北に派生した尾根に構築されている。小規模の堀切で南側の尾根を遮断し、北へ下る斜面には階段状の曲輪が十五段以上ある。その削平は傾斜を伴い、曲輪配置には計画性がない。曲輪の北方下斜面には畝状空堀群を敷設している。城主に関する伝承や記録はない。
尚、北方の尾根の先端を堀切で区画し、50m程の城域を持った池下支城があったが、自動車道建設のために消滅した。平成6年に発掘調査が行われ、青白磁器皿の破片と刀の切先部分が出土した。