じょうやおおたにじょう
・舞鶴市字城屋小字大谷他
・遺構---曲輪、堀切、土塁、竪堀 ・占地---尾根
・標高---190m ・比高---155m ・遺跡地図番号---218
この城は城屋集落南方にある尾根の先端に位置する。城屋集落には田辺と由良川方面を結ぶ河守街道と、登尾峠を越えて綾部市の志賀郷方面へ通じる道があり、交通の要衝となっている。尾根続きを二重の堀切で遮断し、南北20m東西10mの主郭を構築している。北方向と北東方向には小規模の曲輪群を階段状に敷設している。
城主は不明であるが、岡野允氏は古老の伝承として、「おばあさん」なる人物がある晩、何のためか、沢山の松明を竹竿に括りつけて肩に担いで楠祢路峠を行き来したため、敵襲と思ったのか、一夜のうちに空城になったという話をあげている。(今回の調査で遺構は遺跡地図番号218の北北東500mにあることが判明した。)