舞鶴の山城8 大波下城

おおばしもじょう

・舞鶴市字大波下小字新笠他
・遺構---曲輪、堀切、竪掘、虎口
・占地---山頂 ・標高---120m ・比高---110m
・遺跡地図番号---319


 河辺川と朝来川の間を東西に標高300m以上の山脈が延びている。この城郭はこの山脈より南へ派生した尾根上に位置する。南山麓は海岸線で海城としての機能を持っていた可能性がある。舞鶴湾への展望はもとより、東の朝来川上流への展望も良い。尾根の先端は西と南へ下り、北の尾根つづきは二重の堀切で遮断し、15m程隔てて曲輪を配置している。西尾根に四段の曲輪が造成され、尾根先には堀切と竪堀をハの字形に敷設している。南尾根も四段の曲輪を造成し、最下段の曲輪の一部には堀切跡が残る。大手道と思われる痕跡が南尾根に残ることから、海岸線に城主の館があったことが想定される。

城主に関する記録や伝承はない。

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