あまるべかみじょう(別名 須古谷城)
・舞鶴市字余部上小字中貝他
・遺構----曲輪、堀切、竪堀、土塁
・標高---100m ・比高---90m
・占地---山頂 ・遺跡地図番号---379
この城は余部下村城の西方に位置する。城域は堀切で南部分と北部分に分かれており、主郭はこのうち北部分にある。主郭の規模は、南北55m東西25mで、西側が低い二段構成となっている。中央部には10m×5m程の台場があり、櫓台である可能性もある。主郭から東の余部下村城に向かう尾根には小規模の堀切を敷設している。北方向は高さ10m程の切岸となり二重の堀切が敷設されている。そこから長さ100mの自然地形を利用した曲輪があり、小規模の堀切がその先端に見られる。
南部分は二段の曲輪となっており、それより南方の尾根続きは二重の堀切で遮断し、幅の広い土塁を曲輪側に敷設している。櫓台としても使用できるものである。そこから延びる西尾根にも二段の曲輪があって、下部に堀切がある。
城主については「嶽家文書」に従って瀬野和泉守の本城であると考えたい。