舞鶴の山城16 泉源寺金比羅城

せんげんじこんぴらじょう

・舞鶴市字泉源寺小字倉谷他
・ 遺構---曲輪、堀切、土塁、竪堀、虎口
・ 占地-----山頂 ・標高---110m ・比高---95m
・遺跡地図番号---349

 この城は、志楽谷の北の愛宕山系から南へ突出した山頂に位置する。山頂は広く周囲は急傾斜となっており、城館を構築するのに適した場所である。

 山頂部には二段の曲輪が造成され、南西方向の尾根には土塁をもつ15m×15mの曲輪があり、また尾根には二重の堀切がみられ厳重に防禦している。北部の尾根は堀切で遮断し、竪堀と竪土塁を敷設している。曲輪からの大手道は東側の斜面に伸びており、その麓に居館があった可能性がある。麓から城山にかけて「オヤカタ」と呼ばれる小字名がある。

 1554(天文23)年の志楽谷合戦に使用された可能性がある。「牧野河内守様高付覚」にある泉源寺の大谷、高屋、大やかたの三つの城のうち「大やかた」にあたるものか。城主名は不明としている。

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