うすのめじょう(別名 十倉山城)
・舞鶴市字森小字船越他
・遺構---曲輪、堀切、竪堀、畝状空堀群、土塁
・占地---山頂 ・標高---240m ・比高---220m
・遺跡地図番号----432
この城は白鳥峠南東に位置し、東方への展望がすぐれている。眼下には森城があり、森城の詰城として機能していたと考えられる。南西から延びた尾根先を二重の堀切で遮断し、長さ70m程のヒナ段に造成された曲輪が見られる。このような曲輪の造成方法は森城にも見られ、同一の城主が構築したものであろう。曲輪の西には畝状空堀群の敷設があり、この点でも森城と類似する。
近世の地誌では十倉山城主は不明とされている。「倉梯村史」は伝承として崎山某をあげているが詳細は不明としている。